ウエディングビデオ制作の基本ガイド

ウエディングビデオ制作者のために特別に作成されたこのガイドでは、ウエディングビデオの撮影、編集方法だけでなく、ウエディングビデオビジネスを成功させる方法をご紹介します。

このガイドには、ウエディングビデオ制作会社を成功させるために必要な情報がすべて含まれています。顧客の期待や契約を管理する方法から、高品質でアーティスティックなコンテンツの制作方法まで、ウエディングビデオグラファーに必要なプロのコツや秘訣をお教えします。

ウエディングビデオ制作について学びましょう。まず、新郎新婦に事前に聞いておくべき質問についての説明を読み、ビジネスプロモーション用の資料や契約書を作成するための無料テンプレートをダウンロードします。次に、機材を準備し、収めるべきショットをあらかじめすべて把握しておけば、結婚式当日の準備は万端です。最後に、最適なサウンドトラックを見つけ、無料のアセットをダウンロードして、クライアントの望みどおりのウエディングビデオを編集しましょう。

ウエディングビデオ
ビジネスとは

新郎新婦について知り、期待に添えるようにすることは、ふたりにとっても、あなたにとっても重要です。マーケティング資料から契約書まで、ウエディングに携わる仕事をスタートさせるために必要なすべてがここにあります。

ウエディング業界は、市場規模が大きく、競争も激しい業界です。その中で存在感を示すには、質の高いウエディングムービーを制作できるだけでなく、契約や請求書、マーケティングの管理力にも優れている必要があります。
ウエディングビジネスを成功させるには、入念な準備と、迅速にクライアントに対応できる能力が求められます。よい第一印象を与えるには、新郎新婦から問い合わせを受けたらすぐに、ウエディング用資料パックを送れるようにしましょう。資料パックには、まず簡単な経歴と仕事歴、会社の理念、そして連絡先を含める必要があります。次に、提供できるパッケージをすべて提示します。基本料金を必ず記載しましょう。最後に、新郎新婦に情報を記入してもらうページも必要です。記入してもらう事項は、ふたりの名前、連絡先、結婚式の日付と場所などです。
ウエディング用資料パックをまだ用意していない場合は、PremiumBeatウエディング用資料パックテンプレートをぜひダウンロードしてください。外出先からでも、iCloudやGoogle Driveから簡単にメールで送れるように、資料パックのコピーをオンラインでも保存しておきましょう。
ウエディング用資料パックは単なるマーケティングツールではなく、自分にとっても非常に役立ちます。挙式と披露宴の場所がわかれば、交通費を見積もれます。それをパッケージの基本料金に足せば、すぐに正確な見積もりを提示できます。
新郎新婦との打ち合わせが終わったら、契約書を作成し、すべての内容を確定します。最終的な金額と納品日は必ず記載します。先に進める前に、新郎新婦の署名と手付金の支払いが完了したことを確認しましょう。契約書のひな形がない場合は、契約書の概要作成に役立つウエディング契約書テンプレートをお使いください。
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ウエディングの撮影

新郎新婦は何か月もかけて結婚式の計画を立てます。あなたにも同じことが求められます。ふたりの理想のビデオを制作するためのツールを用意しました。

どのような場合でも1日がかりの撮影には労力が伴いますが、結婚式の撮影にはとりわけ労力が必要となります。だからこそ、事前にあらゆる点を整理し、計画しておくことが大切です。ショットリストとスケジュールを用意しておけば、最高のショットを撮ることに集中できます。
事前に撮影の準備を済ませれば、当日に余裕が持てます。必要なものをすべてチェックリストに書き出し、リストを見ながら当日使用する機材を用意しましょう。挙式当日には、ビデオ作成に必要な基本のウエディングショットに加え、新郎新婦からの特別なリクエストを記載したショットリストを手元に用意します。
機材チェックリストには、所有している全機材だけでなく、レンタルする必要があるかもしれない機材も記載しておきましょう。チェックリストに沿った機材の準備は余裕を持って行う必要があります。少なくとも撮影の1日前には準備を始めましょう。まず、結婚式当日に必要のない機材をリストから外します。次に、機材を1つずつ点検、準備します。カメラが手元にあるだけで、リストにチェックマークを付けないでください。カメラを手入れして点検し、きちんとケースに入れてから、初めてチェック済みにします。携帯するバッテリーやメモリーカードもリストに入れておきます。ただし、チェック済みにするのは、バッテリーの充電やメモリーカードのフォーマットが完了してからです。サポート機材についても同じです。三脚やスタビライザーもすべて点検します。機材チェックリストが完成したら、撮影の準備はもう万端です。
結婚式当日には、昔ながらのショットリストが大切なリソースになります。印刷しても、携帯電話に表示させてもかまいません。撮るべきショットを思い出せるように、ショットリストを必ず手元に置くようにしましょう。結婚式の撮影を何度経験しても、ショットリストがあれば集中して臨むことができます。現場の忙しさで心の余裕がなくなっても、それを見れば撮るべきショットを思い出すことができます。結婚式のショットリストには、結婚指輪、式場に飾られた花、ジュエリー、靴、カフスボタン、ウエディングドレスなどいわゆる結婚式らしいショットはすべて含める必要があります。それに加えて、新郎新婦に特別なリクエストがあるかどうか事前に聞いておく必要があります。たとえば新婦が曽祖母から譲られたベールを着けるなど、特別なエピソードがある場合は必ず撮影します。
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編集加工と完成

完璧なサウンドトラックに合わせた映画のような編集。新郎新婦はそれを求めています。ウエディングビデオは単なる記念品ではありません。いつでも振り返ることのできる思い出です。

挙式当日にハードディスクいっぱいの動画を撮影したら、次はサウンドと同期させ、最高の映画風ウエディングビデオを編集する番です。完璧なサウンドトラックを選び、オーバーレイや美しいグラフィックを加えることで、ビデオの価値をさらに高めることができます。
ウエディングビデオの完成度は、編集によって決まります。すばらしい動画が撮れたとしても、映画のように仕上げるには、入念な編集作業が必要です。まずは撮影した動画素材をフォルダに分類することから始めましょう。挙式の動画と披露宴の動画は別々のフォルダに入れます。
最初に整理しておけば、後の編集作業がその分楽になります。次に、すべての動画を同期します。動画とオーディオをまとめて時系列に配置しましょう。手動で、またはNLEソフトPluralEyesなどのプログラムを使って、さまざまなアングルから撮影したショットをすべてオーディオトラックと同期させることができます。
同期できたら、最も重要となる編集作業に入ります。編集作業では、最高のストーリーの演出、音楽の選択、シーンの切り替えやオーバーレイの追加、カラーグレーディング、グラフィックやバッジの追加を行います。音楽は、さまざまな要素の中でもとりわけ重要といえるでしょう。すてきな音楽は雰囲気を盛り上げてくれるものです。プロのビデオグラファーとして、編集で使用するすべての楽曲のライセンス(使用許諾)を取得する必要があります。ライセンスを取得していないと、罰金や著作権侵害につながるおそれがあります。PremiumBeatでは、すてきなウエディング用楽曲を提供しています。スタンダードな演出のほか、モダンなストーリー展開のビデオ用にカスタマイズされたプレイリストもご用意しています。最適な楽曲が見つかったら、ストーリーの編集を行います。カットに合わせて、使用する曲の箇所を編集するのも効果的です。
編集に役立てていただけるように、16種類のライトリーク効果を含んだ無料のオーバーレイパックをご用意しています。ライトリークは、映画のような動画の移り変わりを表現するのに非常に効果的です。ライトリークの使い方については、わかりやすいこちらのチュートリアルをご覧ください。PremiumBeatでは、無料のウエディングバッジもいくつか用意しています。新郎新婦の名前をカスタマイズして、アニメーション要素をすぐにビデオに加えることができます。
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